品木ダム
7/21、群馬県中之条町、品木ダムに行ってきました。
草津よいと〜こ!!ツーデーウオーク 2日目のチェックポイントになっていた場所なのでその時に訪れたかったが、コースではただ横を通るだけで品木ダムを見ることができなかった。
コースを外れて歩くことも問題だと考え、一旦ゴールしてから改めて車でダムに向かった。
天端*1。
下流側から堤体*2を見たかったが、構造上見ることができず。
重力式コンクリートダム*3。
ダム湖、上州湯の湖。
日光市の湯の湖に似ていることからこの名前が付けられる。
ところで普通のダム湖には見られない船が浮かんでいるのが気になると思う。
これは浚渫船*4で、このダムには必要不可欠である。
ダムの目的として、洪水対策、灌漑*5用、発電用等挙げられるが、このダムはそのような一般的な目的で作られたダムではない。
湯川・谷沢川・大沢川が合わさって吾妻川となるが、昔この吾妻川は死の川と呼ばれていた。
それは草津温泉や万座温泉の温泉成分が強酸性であり、この成分が川に溶け込んでいる関係で川自体も大きく酸性に傾いている。
そのため多くの川の生き物が生息できないので、死の川と呼ばれている所以だ。
このため川の水を中性に近づけるため、炭酸カルシウム*6を川に混ぜて中和させる。
そうすることにより、魚が住める環境にしているようだ。
草津よいと〜こ!!ツーデーウオークで見た川の色が白かった原因は、この炭酸カルシウムだったのだ。
ただ、このままでは炭酸カルシウムが海まで流れて行ってしまうため、中和が完了した川から炭酸カルシウムを除去する必要がある。
これが品木ダムの役割である。
炭酸カルシウムを含んだ水をダムで堰き止め、きれいな上澄みだけを下流へと流すことをしている。
このままだと炭酸カルシウムがダムに溜まる一方なので、先ほどの浚渫船で取り除いているというわけだ。
ここからはダムカードを貰いに品木ダム水質管理所に行く。
品木ダムから離れた温泉街に近いところにある。
草津中和工場。
品木ダム水質管理所の敷地内にあり、湯川の中和を行っている。